
油矢 圭介
- 2007年 JAIL CRAFT 創業
1997から革業界にたずさわる、期待の若手革職人「油矢圭介氏」である。
生い立ちとしては、札幌でも有数なハンドメイドレザーショップに立ち上げから参加し、7年間制作販売に力を注いで来た。
より自分らしさを追求する為、BOTAを退社し独立を決意する。
そして2007年、バイクショップの2Fを借り念願の『JAIL CRAFT(ジェイルクラフト)』をオープンする。
JAIL CRAFTのスタイルはナイロンの糸を用い、手縫い仕上げで自分が作りたい物を心込めて作る事、商品を見て頂くと解る通り、他には無いデザインで遊び心満載。
有機的な美しいラインはポケット収納時でも、ひときは存在感をかもし出している。
それ以外にも、手縫い仕立てのキルティング素材・独特な張り合わせ・マチの技術・真鍮金具の拘り使用等、随所に渉り油谷氏の感性が響き渡る。
もはやバイカーズウォレットと言う括りに収まる事無く、「アーティスティック」で「芸術品」の様な作品である。
JAIL CRAFTの注目すべき点は・・・
イタリアの最高級革のリオショルダーを使っている。
通常の革よりもオイル分が多く、使い込む程に上質な艶が楽しめる。永年の使用でも張りを持ち、手に馴染んでいく。
又、強度が必要なフラップ部分や、内側の通常革の裏が見えてしまう部分を、「革を厚くする」やり方ではなく、「張り合わせ」にする事によって、強度も良く、見た目にも美しい仕上がりになる。
工程が大変なので、他社のメーカではあまり見られない。
又、ウォレットのコインケース部分が折り返しの作りになっているので、コインも見やすく出しやすい。
革が広がろうとする力を利用している為、ほかのウォレットよりお札が収納しやすく、100枚ぐらい入れられる作りになっている。
コインケース部分はただ被せが付いているだけなので、ファスナーと違い壊れる事が無い。ホックと違い甘くなる事もない。
使い込んでいくと、被せが「ピタっ」と閉じる様になり、もちろんコインが落ちる事も無い画期的な作りである。
又、細いナイロン糸で革に食い込ませて手縫いする事により、糸目に負荷がかからない。
手縫い仕上げだと、常に交差して縫われている為仮に1カ所が切れたとしても、ミシン目の様にそこからすぐに解れていく事はない作りである。
又、切った断面の仕上げは、綺麗にヤスリがけされ、特殊な仕上げ剤を塗り、毛羽立ちが無くツヤツヤである。ここが綺麗な革製品は永年の使用にも耐えられる一生モノのアイテムになる。
デザイン性としても、他で類を見ない独特な世界感で作り上げられるアイテム達は、他の人と差をつけるなら最高のアイテムになるであろう。